岩手医科大学産婦人科学講座へようこそ。産婦人科に興味を持っていただき有難うございます。私たちは若く伸びやかな力を歓迎します。ぜひ一緒に学び、成長しましょう。産婦人科への扉は皆さんに開かれています。
産婦人科は女性の全生涯に寄り添います。思春期から更年期まで月経にまつわる様々な悩みの解消につとめ、妊娠しにくい女性には生殖補助治療を提供します。妊娠中は母体の健康と赤ちゃんの発育を見守ります。また、子宮や卵巣にできる腫瘍の治療と検診を行います。産婦人科を訪れる一人一人の女性とその家族は、受診の理由だけでなく、年齢、考え方、ライフスタイルもさまざまです。迎え入れる私たち産婦人科のスタッフも、年齢、性別、専門分野や職種、診療へのかかわり方、ライフステージは多岐に渡ります。みんな違ってちょうどいい。エビデンスに基づいたガイドライン診療はとても大事ですが、そこだけに留まることなく、一人一人の生活と考え方に寄り添う診療が求められる時代となりました。私たちはエビデンスに患者さんの想いと事情を掛け合わせながら、良質な医療を提供できないか、日々追い求めています。
2000年以降、産婦人科医学では多くの技術革新がありました。画像検査はフィルムから3次元デジタル画像に。今では胎内で動く赤ちゃんを遠く離れた病院からリアルタイムの動画で診断することもできるようになりました。がん診療においては手術が開腹から腹腔鏡、ロボットと低侵襲化が進み、薬物治療も抗がん薬だけでなく分子標的治療や抗腫瘍免疫治療といった治療選択肢が増えました。生殖補助医療も保険診療が導入されて垣根が下がりましたが、AIやゲノム解析などさらに高度な診療も展開されるようになっています。
先進的な治療が身近になる中で変わらないのは産婦人科学がとても興味深い分野であるということです。私たちの講座には豊富な経験と知識を兼ね備えたスタッフが揃っています。その中でも毎週のように新しい知見が得られるのが産婦人科です。毎日、新しい命が芽生え、赤ちゃんが生まれ、時として生死の淵に触れるという経験と感動が私たちにやりがいと歓びをもたらし続けています。女性の一生に寄り添うことがいかに素晴らしいことかを体感でき、いつも新鮮な気持ちで学びと成長が得られるのが産婦人科です。
今後も技術革新により、より精度の高い診断や難治性の疾患に対する治療が実現できるようになるでしょう。当科には教育熱心なスタッフが揃い、世界の未来を明るくすることを信条として診療および教育・研究・開発にあたっています。産婦人科に少しでも興味のある学生や研修医の先生、ぜひ一緒に仕事をしましょう。いつでも見学・相談を受け付けています。気軽にご連絡ください。
HUMAN+
日本産婦人科学会が監修した健康手帳「男と女のディクショナリーHUMAN+」はこちらからご覧ください。