岩手医科大学産婦人科学講座

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学会・研究会の参加報告

第4回WOW!が開催されました

原稿作成日

日本産婦人科学会の産婦人科未来委員会主催で2024年10月5日土曜日午後が開催されました。

WOW!とは「Welcome to OBGYN World!」という産婦人科の魅力を伝える
ことを目的としたセミナーとなっています。セミナーの対象は、全国にある大学の医学生1年生から4年生です。当大学からは2人の方にご参加いただきました。

当日は、各大学が現地開催し、zoomを用いて、全国の会場とつながり、オンラインでの配信実習を行いました。企画の内容としては

①医学生が1日産婦人科医になってみた
②産婦人科に行ってみた
③ みらい相談会〜もしも産婦人科医になったら〜
など、座学がメインの学年の方にも産婦人科医になったらどんな感じ?というのを、身をもって感じてもらえる会になったと思います。

今回は女性の学生の方々がご参加され、チューターの2人も女性ということもあり、将来的なお悩み(結婚、育児、仕事のライフワークバランス等々)の生の声も聴くことができ、アドバイスが少しでも参考になればよいなと感じました。

来年以降も同様の取り組みは続くと思いますので、ぜひご興味のある方は参加していただければなと思います。

以上、WOW!参加報告でした。

第18回産婦人科サマースクール~10年後、きっとキミはこの夏を思い出す~

原稿作成日
去る8月24日、25日に第18回産婦人科サマースクール~10年後、きっとキミはこの夏を思い出す~に参加してまいりました!
 サマースクールは医学部5、6年生、初期研修医1年目までが対象のハンズオンセミナーで、今年度はアートホテル大阪で開催されました。
 今年はなんと過去最多の329名が全国から集まりました。岩手医大からも産婦人科に興味を持ってくれている学生11名と、岩手医大出身の1年次研修医2名が参加してくれました。台風にも大雨にも(ほぼ)かぶらないという奇跡的な開催でした。
 参加者は5~6人のグループに分かれ、1日目は胎児超音波、分娩シミュレーション、臨床推論、2日目は外科手技、腹腔鏡手技を行いました。
 超音波実習は胎児ファントムを用いて胎児推定体重計測や3D4Dエコー体験を行ってもらいました。我々の必須武器の一つである超音波断層法。学生が多い参加者の中には超音波の機械自体を触ったことがないという方も多く、プローブの持ち方やボタンの操作から指導しました。超音波の自分で赤ちゃんの体重を出せたとき、3D4Dで赤ちゃんの顔がうまく見えたときの歓声に思わずほっこり。研修医はさすが実践しているだけある習熟度の方もいました。ただし「エコー中に赤ちゃんが動くんですよね…?」と気づく方もおり、先を見据えていて大変すばらしいと思いました。
 分娩シミュレーション実習はシミュレーターを使用して内診や分娩介助を体験してもらいました。内診は病院実習ではなかなか体験させてあげられないので、今回でいくらかイメージがつくようになっていれば幸いです。分娩介助は児頭を押し出す妊婦役、児を誘導する医師役、会陰保護と補助の助産師役にそれぞれ順に扮しておこないました。「子宮口全開大です!」「発露です!」「まだだよ」「うまれた!」「おめでとう~!」と大変な盛り上がりでした。「はじめて回旋のイメージができました」と言ってくれる参加者もいて、勉強の一助になれたのであれば幸いです。「(赤ちゃんの人形を)手で押し出すのでも大変なのに、妊婦さんは腹圧で自分の股から産むんですか…⁉」いいところに気が付きましたね、そうなんです。妊婦さんは偉大なのです。最後は吸引分娩の実習もおこない、当方の担当班では合計15人が生まれました。最も産科らしい実習だったかもしれません。
 臨床推論は実際のTV番組のオマージュで「ドクターGyne」と題し、再現VTRならぬいらすとやアニメーション(+チューターによる弁舌)で実際の症例を想定しながら臨床クイズに挑戦しました。医師国家試験の臨床問題によせて作問しましたが、「すべて選べ」が難易度を引き上げており、国家試験を突破した1年次研修医でも正解にたどり着くのは容易ではなかったようです。一方でものすごい知識量の参加者もおり、「2023年度ガイドラインでは…」と大変頼もしい様子でした。あなたはもう私の代わりに産婦人科医やっていけます。班員みんなで相談したりお助けツールを使ったり、正解、あるいは惜しかった班でも本物のクイズ番組さながらに盛り上がりました。症例は一人の女性の連続した問題で、腫瘍、不妊治療、周産期、女性ヘルスケアと、4分野すべての要素を取り入れていました。「女性の一生をみるというのはこういうことなんだと思って感動しました!」そう言ってもらえて報われる思いです。
 二日目は班が変わり、医学生班と1年次研修医班にそれぞれ分かれての実習となりました。外科手技では結紮の手結びと機械結びを行いました。私の担当班は1年次研修医で、外科系を回ってこられた方も多く、ほぼ手慣れた様子でした。産婦人科はまだ回っていない方も多いようでした。「いまの方手結びどうやったんですか?」「親指と人差し指で…?糸をまわす…?」わかります。ほかの外科系と結び方違いますよね。特に手結びは差異が大きいようん感じます。「つぎ産婦人科を回るのでマスターしたいです!」と意欲たっぷりに練習に励んでいました。機械結びでは単結紮縫合のほか、垂直マットレス縫合の指導も行いましたが、みんな器用にきれいに縫合できるようになっていました。ぜひ産婦人科を回った際にその成果を発揮してきてほしいです。
 腹腔鏡手技はドライボックスを使用し、「ラパロ運動会」と題して様々な課題に取り組んでもらいました。ものを目的の場所に運んだり、腹腔内の限られたスペースで長めの糸を扱ったりなど、普段なかなか練習しない操作です。「鉗子が邪魔でつかめない」「左右持ち替えてみるのは?」「自分(助手)が持ちますよ!」と工夫を凝らして課題に取り組んでいました。特に助手と協調して組織に見立てたガーゼを切る課題では「息を合わせてテンションをかけたり術者のやりたい行動を考えたりするのがすごく勉強になりました」と学びを得た感想をもらえました。最後にはチームワークが肝要な班対抗課題リレーに一丸となって挑み、白熱した戦いとなりました。
 ハンズオンのほかにもコロナ禍以降初の懇親会や昼企画、フリートーク(質問、相談会)などをおこない、大変充実した2日間になってくれたかなと思います。開催後のアンケートではネガティブな意見は一つもなかったようで、自慢したいくらい最高の経験となったと言ってくれる方もいたようです。産婦人科の魅力発見の一助にでもなれていたら幸いです。今回参加していただいた方々、企画にご指導いただいた先生方、物品協力や協賛いただいた大学、企業の方々、本当にありがとうございました。
 10年後、きっとキミは、そして私も。この夏を思い出す。
文責:菊池琴佳

第66回日本婦人科腫瘍学会学術講演会

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7/18〜20に第66回日本婦人科腫瘍学会学術講演会が城山ホテル鹿児島にて開催中です。

当医局腫瘍グループの先生方や専攻医の先生も参加中です。

馬場教授より、医局員の活躍しているお写真が届きましたのでお届けします。

若手セッションの座長を務める永沢先生

見守る馬場教授(なんだか楽しそう)

専攻医の田付先生、発表も質疑応答もバッチリでした

指導医の庄子先生もいらっしゃいます

 

鹿児島では熱い討論が繰り広げられていそうですね!以上速報でした。

学会参加のブログはまた後日に掲載予定です。

第155回東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会

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若葉がより青くなってきたように感じますが、朝夕はまだ風が涼しいですね。

202451819日に第155回東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会が開催され、当講座が主催をさせていただきました。会長の小山理恵先生、学術委員長の馬場長先生をはじめ、医局員全員で準備や当日の運営にあたりました。

 

 私は1日目最初のプログラムである第20回東北連合産科婦人科学会専攻医会(日本産婦人科学会Plus One プロジェクト)で発表を行いました。今年のテーマは第一部が「切迫早産を考える」、第二部が「東北の産婦人科専攻医の実態」でした。各県から募ったアンケート結果を交えて若手医師や学生が普段疑問に思っているような内容を掘り下げていく産婦人科の若手主体の企画で、普段他県の事情を知る機会があまりないために新鮮で刺激になりました。半年ほど前から東北各県の専攻医の皆様に協力していただきながら、なんとか形にすることができてほっとしています。アンケートに答えてくださった皆様、各県代表でスライド作成や発表に協力くださった皆様、本当にどうもありがとうございました。

  

たくさんの方にご参加いただき、大盛況で学会を終えることができました。ご協力を賜りました皆様本当にありがとうございました。
医局員 大塚

第76回日本産婦人科学会学術講演会に参加して

原稿作成日

4月に岩手医科大学産婦人科に入局しました、徐碧美と申します。

研修医時代から、先生方には大変お世話になっており、一緒に働かせていただけることをとても嬉しく感じております。

4月19〜21日に、パシフィコ横浜にて第76回日本産婦人科学会学術講演会が行われ、参加してきました。

産婦人科へ配属となった医学生さんの発表もあり、医局員みんなで発表の応援に行きました。去年に引き続き、HPVワクチン関連の発表をしていただき、さらにパワーアップした内容でとても興味深く拝見させてもらいました。学生の皆さん、とても堂々としていて素晴らしい発表でした!(私はその後の発表を控えており少しそわそわした気持ちでおりました。)

私も、デジタルポスターにて発表をさせていただきました。緊張しましたが、先生方も見にきて下さり、無事発表を終えることができました。

学会にはさまざまな体験ブースや展示があり、私はvNOTES(経腟的腹腔鏡手術)の体験をしてきました。まだ見たことのない手術でしたが、先生方の指導のもと体験することができ、貴重な機会となりました。

医局員の先生方の発表風景や医学生フォーラムの様子をお見せします。

  

 

また、現地では他県で働く大学の同期や、普段はなかなかお会いできない県内の先生方ともお話しすることができました。とても実りの多い学会になりました。
今は診療に慣れることで精一杯ですが、精進していきたいと思います。これからよろしくお願いいたします!

2024年度岩手産科婦人科学会総会・学術講演会

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一段と温かくなり、日中は汗ばむほどの陽気となってきました。岩手県でも満開の桜が見ごろです。産婦人科専攻医2年目に突入しました、齋藤珠帆です。

4月6日、岩手産科婦人科学会総会並びに学術講演会が開催されました。一般演題は6題で、腫瘍、周産期、生殖と幅広い分野の発表がされました。私も1題発表させていただきましたが、程よい緊張感と先生方の活発な議論が非常に楽しかったです。他の皆さんは堂々たる発表で、各演題の質疑応答もとても盛り上がっていました。

 

特別講演は日本産科腫瘍学会 理事長の三上幹男先生にいらしていただき、「とことん取り組んだ婦人科がん治療(二つの視点から)Stay Hungry,Stay Foolish~」と題して今まで先生が産婦人科医として取り組まれたことについてお話いただきました。臨床から研究にわたるまで幅広くご活躍されている方のお話を実際に伺える貴重な講演でした。特にガイドライン作成にかかわる話は興味深く、医療の根幹にかかわるガイドラインを作成するにあたってどのような背景があるのかということを知る良い機会でした。

 

 

新年度になり、新しい環境での仕事・学業は大変かと思います。私も新病院での勤務となり、ワクワクとドキドキの中で過ごしています。その中での今回の総会、学術講演会は良い刺激となりました。新たな心持ちで4月から頑張っていきたいと思います。


なお、今回開催されました2024年度岩手産科婦人科学会総会・学術講演会の資料・議事録は下記よりダウンロードお願いいたします。


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